2. 地質図作成演習
では、さっそく地質図を作成してみましょう。 この演習では、すでに作成してあるルートマップをもとに、地質図学を用いて地質図を作成するところまでを行います。 作成する地域は、埼玉県秩父市吉田地区(図の赤線で囲った地域)で、秩父盆地北縁にあたります。

【演習内容】
この地域内にある東側の沢沿いと西側の林道沿いの2本のルートを調査して、下図のようなルートマップを作成しました。このルートマップをもとに、以下の手順で地質図を作図しましょう。
【手順】 1. 地層の境界での走向・傾斜は、地点A~Dの4か所で測定しています。
このルートマップをもとに、A、B、C、Dの各地点の走向・傾斜を使用して、地質図学を用いて各地層ごとの境界線を書き入れていきましょう。 境界線の描画には、「作業用地図①~④」を使用します。
(※不整合(玄武岩との境界)は既に赤点線で書き入れていますので、作図しなくてもよいです。)
- ①~④で書き入れた境界線を「⑤作図用地図」に写し取り、岩相ごとに色をつけて地質図を完成させます。
- ⑥、⑦は地質柱状図の描画です。余裕があればトライしてみましょう。
※ 実際の作業は下記の「演習用ワークシート」のPDFファイルをダウンロードして印刷したものに書きいれてください。
【演習用テキスト】
1. 調査の様子
2. 調査結果を記したルートマップ
3. 地質図学(1) 地層の走向・傾斜
- 走向の測定と表記のしかた
- 傾斜角と標高の関係
4.地質図学(2) 地質境界線を描画する
演習用ワークシート [ PDFファイル で表示]
- ① 境界線作図用地図(1)
- ② 境界線作図用地図(2)
- ③ 境界線作図用地図(3)
- ④ 境界線作図用地図(4)
- ⑤作図用地図
- ⑥ 柱状図を作成する(1)― 西側林道沿いルート ―
- ⑦ 柱状図を作成する(2) ― 東側沢沿いルート ―
解答例 [ PDFファイル で表示]
- 境界線作図例
- 地質図作図例
- 断面図・柱状図
- 調査結果をまとめる
- 立体図